映画雑観『グッバイ、サマー』。14歳の甘酸っぱい友情と成長と恋の物語。個人的にツボにはまった。☆☆☆☆

☆☆☆☆フランスの14歳の甘酸っぱい友情と冒険と成長と恋の物語で、個性的な男の子ふたりに個人的にハマった。


執筆:2020年8月9日
原題:MICROBE et GASOIL
情報:1時間43分、2015、16+
鑑賞時期:2020年8月9日
監督・脚本 ミシェル・ゴンドリー
主演 (ダニエル役)アンジュ・ダルジャン、(テオ)テオフィル・バケ、(ローラ)ディアーヌ・ベニエ

ベルサイユの中学に通うダニエルは女の子と見間違えられる見た目に悩む14歳。
絵を描くことが好きで才能もある。

彼は男子より女子とも話が合い、よく話をするローラという美少女に恋をしている。
でもローラはダニエルを友達としか見ていないらしい。

ある日、転校生としてテオがクラスにやってくる。ちょっと変わったヤツだがダニエルと妙に気が合って、つるむようになる。

日々の生活や青春の悩みに鬱々とする二人は自作の車で夏休みに旅に出ることを計画する。

金属を回収しては回収屋で車の材料と交換して車(2ストロークの50cc)を完成させるが運輸局?から認可が下りず、ダニエルのアイディアで家の形にして警察の目を欺くことを考える。

車を完成させ、夏休みに入った夜、親に内緒で出立する二人。トラブルを乗り越えながら、ローラの家族がバカンスを過ごす湖に辿り着くのだが……。


一言で言うと14歳の甘酸っぱい友情と成長と恋の物語なのだが、正反対のダニエルとテオの絡みが面白いし、彼らの遊びがツボにはまってしまって笑い転げてしまった。

最後の方で、新学期になった日、父親に中学を辞めさせられて登校しなくなったテオを学年のモテ男がバカにすると、ダニエルはテオから教わった必殺技でそいつに思い知らせるシーンでは泣いてしまった。

ほろ苦いラストではあるが、それもまた少年の成長なのだと心の中で頷いた。
フランス版の『スタンドバイミー』と言えなくもないが、そうは言いたくない。

かなり個人的な感想ではありますが、かなり面白かったです。堪能できました。かなりお薦め。

公式サイト
http://www.transformer.co.jp/m/goodbyesummer/
公式サイトを見ると、なんと撮影のロラン・ブリュネは、2008年、フランスの画家、セラフィーヌ・ルイの生涯を描いた『セラフィーヌの庭』でセザール賞撮影賞に輝いた人だった!

評価基準☆
5:最高;見るべし。人生の宝になる。
4:優良;見たほうがいい
3:悪くない;見ても損はない
2:いまいち;好みが合えば、悪くない
1:ダメ;時間の無駄。光るところはあってもオススメしない。

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